【保存版】二胡弓職人 王小迪さん資料(1/2)

この度、二胡弓職人 王小迪さん製作の弓の取り扱いを始めました。

取引を行った際に、王小迪さんの資料(リーフレット)を頂きました。内容的に、非常に重要な事項がまとめられておりましたので、資料を翻訳しました。

内容は大きく、「弓の保管方法」「弓の選び方」の2本立てとなっています。

本日はまず、「弓の保管方法」に関する記述について、以下に翻訳文を掲載いたしますので、ぜひ、ご参考にしてくださいね!

 

2つ目「弓の選び方」はこちら←

 

 


※一部、日本語にて解釈しやすい表現とするため、追記や図の追加、原典とは表現が異なる部分がございます。

【弓の保管方法】※転載禁止

 弓の適切な保管は、弓の寿命を伸ばすだけではなく、弓の状態を把握することにより演奏技術の手助けにもなります。

 ではどうやって弓を保管するのが良いのか?私のお勧めの方法を、長年に亘る弓の製作経験や、プロ奏者との交流に基づき、以下にポイントをまとめました。

 

1 弓毛に油汚れがつかないよう注意してください。手で弓毛を触らないようにしてください。手の脂が弓毛に付着すると、摩擦力を低下させます。

 

2 初めて使用する場合、弓毛に松脂をたっぷり塗ってください。また、日常の使用において、1~2時間にわたって連続して弾く場合、弓毛のキューティクルへのダメージを抑えるため、再度松脂を塗った方が良いです。

 

3 二胡を弾き終わった後は、弓毛を緩めておいてください(ネジを緩め、弓魚を溝の一番前までスライドさせる)。こうすれば、竹の適切な反り及び弓毛の弾力を保つことができます(図1参照)。

図1

 

4 弓を長期間使用しない場合、竹と弓毛に残った松脂を綺麗に取り除き、ビニル袋に入れて保管してください。

 

5 弓毛は、使い込んでいくうちに、次第に伸びてきます。そのため、新しい弓毛は、きつめに張っています。使い込んで弓毛が緩くなったときにも、ネジを締めこむことで毛の張り具合を調整できるよう(長期間使用できるよう)、弓魚がはめ込まれている溝は、後方に長めに開けられています(図2参照)。

図2

 

6 二胡に弓を取付け・取外しする際には、弓魚をひとまず外してください。こうすれば、弓魚の先端が破損しにくくなります。

 

7 プロ演奏者は演奏効果を維持するため、約6ヶ月ごとに必ず弓を交換してください。プロではない方でも一年間ごとの弓交換をお勧めします。弓毛で弦を擦る際に、発音が鈍くなったり、さらに滑りやすくなったりした時は、弓毛のキューティクルの破損が大きくなっている証拠で、弓、あるいは弓毛の交換時期になります。

 

 


 

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