【形状新作】高﨑馬蹄駒 発表です!

形状新作 高﨑駒「馬蹄駒(ばていこま)」発表です。

長崎出張店舗(4/13-14)にて先行発表。実際に試奏頂いたお客様の感想は、のちほどご報告させていただきます!

これまでの二胡の音色調整で培ってきた技術のひとつ。
実績があります駒の底面加工。プロトタイプのものは、日本で数名の方が既にお持ちだと思います。

 

 

 

 

振動伝達の効率を上げるために、馬の蹄をヒントに様々な材料の駒で試作を行い、ようやっと完成致しました。

 

以下の理屈です。

まずは、駒から伝わる振動の伝達イメージ。

駒の下にはコントロールマットが入りますよね。これは駒より下の弦に発生する不要な振動を抑制し、音色を美しくする重要な部品ですが、蛇皮と弦の間に挟めて使用するため、蛇皮に圧がかかり、蛇皮に伝わった振動が少なからず減衰してしまいます。

ならば、減衰される方向の振動を、コントロールマットの影響を受けない方向に多く注ぎ込めば、振動伝達の効率が上がるのではないかという発想です。

次に、馬の蹄(ここでは、接地形状が分かりやすいよう、蹄鉄を示しています)です。馬が地面をしっかりと掴むのに理想的な形状だと思います(昔、乗馬をやっていましたが、小屋から連れ出して最初に行うのは、蹄の中に詰まった土を掻き出す作業。なので、蹄の裏はよく観察していました)。前進するためのエネルギー伝達は後方には不要なので、蹄後部は開いており、接地しない構造になっています。

この、独特の形状から、ヒントを得ていました。中空の馬蹄型接地形状では、接地面の圧力が大きくなることと、蛇皮の張りの強さ・硬さ(つまり、駒接地面の平面性)に影響されないため、駒が蛇皮に効率よく密着します。

 

 

【高﨑馬蹄駒】

◆ノイズが出にくく、音量が出やすい【高﨑駒】がベース。
◆使用木材の音色への味付けがしっかり出るよう、高さは若干高めの9mm~9.5mmが標準。
 ※馬蹄駒は、駒の背を若干高めにしても音量落ちを感じません。

◆底面が馬蹄形状。開いた方が、下方(コントロールマット側)になるように装着します。
◆馬蹄駒の「形状」は、材料との相性があります。
 初回製作分は百年老松節、緑檀です。これらの材料は、もともと音色が柔らかくまとまりますが、馬蹄駒にすることで、さらに音量が増加し、音の立ち上がり時のもっさり感がなくすっきりとし、音の輪郭が明瞭になりました(二胡との相性もあります)。

 

 

従来より好評の【高﨑駒】も、どうぞよろしくお願いいたします。
形状、穴のあけ方、溝のつけ方など、試行錯誤を重ねて導いた独自仕様で、ひとつひとつ手作業で丁寧に仕上げております。

・伝統を受け継ぐ、前後左右シンメトリー
・柔らかい音を追求した円形底
・希少材を中心に、研究に基づき駒に最適な材料を選別し使用
・使用材料ごとに施した個別調整
・焼印は手工による高精度製作と自信の証

 

高﨑駒、高﨑馬蹄駒は、こちらにて随時販売しております。
馬蹄駒は、2024年5月頃、出品予定です。

今後とも、高﨑駒をご愛顧よろしくお願いいたします!!

 ・楽天市場

 ・ネットショップBASE

 

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