試奏動画撮影時のいろいろ

こんにちは。

今日は、試奏動画についてのお話です!
弊社に到着した二胡のほとんど※は、丹野先生に1本1本の試奏をお願いし、動画を公開しております。

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※三星 東アフリカ紅木、三星 黒酸枝以外のすべて

 

 

 

 

動画は、楽器を選ぶ際の参考となるよう公開してるため、撮影時に重視していることは、ずばり「楽器間で音が比較できるよう条件をそろえ、その場の音に近い録音を行うこと」です。

 

機材はもちろんですが、具体的には、撮影では以下のことに留意しており、楽器間の比較がしやすいようにしています。

 

・すべての二胡でおおむね同じセッティング(駒、弦のブランド、千斤の材質と位置、弓、松脂)

 動画撮影において、すべての二胡でおおむね同じセッティングとするのか、その楽器の性能を十分に引き出すよう個別調整をするのかは、判断が難しいところです。よい音がしないと人を魅了することはできませんし。当店では、最初のステップ「楽器を選ぶ」段階では、楽器間の弾き比べにより、その二胡が持つ本来の性能(現在の音、それから将来の成長も想像しながら)を聞き分けることが最重要と考えていることから、前者「すべての二胡でおおむね同じセッティング」の条件で動画を撮影しています。もちろん、個別の動画提供依頼があった際や、プロモーション動画の場合は、個別調整を行うことになります。

 

・ノイズリダクションやリバーブなどは一切かけない。

 ノイズは無いにこしたことはありませんが、店頭にて撮影しているため、暗騒音、隣接する工場の音、道路の車の音が一緒に記録されます。録音後のノイズリダクションは、二胡の音質への影響が避けられないため、ノイズリダクション処理はあえておこなっておりません。また、同じ理由で、リバーブなどの音響効果も一切入れていません。

 

・音が吸音されやすい(反響しにくい)環境で録音。

 音がよく響く部屋であれば、ほとんどの二胡の音色はある程度美しく聞こえます。ですがこれも、楽器選定においては排除したい要素ですね。録画する場所は、厚手の布カーテン、人工芝の床材など、音を吸収しやすいもので囲まれていますので、楽器選定時に不要な、部屋の反響音も抑制しています。

 

 こうした厳しい要求の中で、二胡の個々の性能を引き出す演奏を、丹野先生にはお願いしておりまして、いつも最大の成果をご提供していただいております!

 

 

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