【弓毛交換】二胡弓の巻革

二胡弓の巻革について。

　二胡弓の持ち手部分に巻革を施す場合、

　　　・指に当たる竹部分の太さ調整

　　　・適度な厚みによるクッション性

　　　・吸湿による滑り止め効果

　により、弓のコントロール性の向上が期待できます。ですから、比較的高級な部類の二胡弓には、よく巻革やチューブが施されていますよね！

私自身、お気に入りの弓に自ら巻革を施してまして、弓のコントロールし易さはずいぶん向上してます。

巻革の施工例（私の弓）

なんか、巻革部分を眺めていると、実った金色の麦を想像してしまいます。おいしそう･･･

縫い付け部の耐久性を意識して、自動車のハンドル巻革や野球ボールに使用される「ベースボールステッチ」にて取付けを行っています。

特に、竹が細めで力のコントロールが難しい…手汗で弓が滑る…等の不便がある場合には、一度装着されてみることをお勧めいたします。

但し、竹の太さがもともと適度であり、不便なく、奏者の手に馴染んでいれば特に必要はないもの、という基本前提があります。また、巻革をすることで重心が手元側にやや移動するので、コントロール感が変わることもあります。

巻革をご希望の方は、弓毛交換の際に追加で実施できますので、ご依頼ください！

※現在、巻革だけの施工は行っておりません。

（縫い糸にはロウ（油脂）が染み込ませてあります。これが万が一、毛に付着すると･･･お分かりですね！弓毛を養生することも考えますが、手にべたべたとロウがついた状態では、手を洗っても万が一が起こり得ますので、現在は毛交換時の同時依頼のみとさせていただいており、毛の交換作業の前に巻革を施します。）

革の種類（在庫の関係で種類が変わります）

革は、バイオリンの弓の巻革に使用される牛革、トカゲ革があります。

個人的には、牛革が手になじみやすくておススメです！

トカゲ革は耐久性がありますが、表面に鱗の凹凸があり、やや硬めです。